国立天文台(NAOJ)制作「天の川銀河紀行」が、ルミエール・ジャパン・アワードでVR部門グランプリを受賞

国立天文台(NAOJ)の4次元デジタル宇宙(4D2U)プロジェクトが制作した「天の川銀河紀行」が、ミエール・ジャパン・アワード2017年度VR部門でグランプリ獲得したのでご紹介します。

受賞内容

ルミエール・ジャパン・アワードとは、先進映像協会による表彰活動で、国内で制作・公開された優れた先進映像を表彰することでコンテンツの拡大と品質向上を目的として開催されています。

今回出品されたVR映像「天の川銀河紀行」は、普段人が得ることのできない視点から見える、天の川の風景をを忠実に描き出された点と、教育効果が期待できるという点などが評価され、ルミエール・ジャパン・アワード2017年度VR部門グランプリを獲得したとされている。

プロジェクト概要とコメント

4D2Uプロジェクトは、最新の観測やシミュレーションで得られた、天文学データを科学的に正しく可視化した立体映像を制作するプロジェクトと発表されている。

受賞した映像は、国立天文台のスーパーコンピュータ「アテルイ」を使って数カ月を費やし計算された結果を映像化されたと発表されている。

映像を制作した、中山弘敬専門研究職員の喜びのコメント

「4D2Uではデータを“どのように可視化するか”ということだけでなく、“どのようにVR映像化するか”という技術面や、“どのように一つの作品としてまとめるか”という作品性にもこだわりを持って映像を制作しています。そのような点も高く評価され、たくさんの応募の中、グランプリをいただけたことをとても嬉しく思っています。」

シミュレーションを行った、馬場淳一特任研究員のコメント

「普段夜空の見える星々や“天の川”が、実は数千億個の星が円盤状に分布した“天の川銀河”であることや、ガス雲の中で星が誕生し母体のガス雲を破壊すること、銀河の中で星がダイナミックに動き回るようすなどがわかると思います。映像化技術に加え、このような天文教育面も高く評価して頂けたようで嬉しく思います」

国立天文台(NAOJ)公式サイトニュース

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